愚留米の入院日記
日当たり良好の某法科大学院既習病棟を退院した法務博士の日記。しかし内容はほとんど趣味のディベートの話
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参政権年齢引下げ論題についての雑感
最近体調不良などで活発に活動できていません。法科大学院の謎にハイテンションなノリ(高校みたいです)についていけてないからでしょうか。うまくやって行きたいものではあります。

20日にディベート甲子園への出場を目指す高校生の議論を見に行くイベントみたいなものがあったので、ちょっと参加してきました。今年は「日本は18歳以上の国民に選挙権・被選挙権を認めるべきである。是か非か」という論題です。

最近、ディベートについて考えることといえば主に手続的議論の側面であって(ここで書いてるルール解説もそう)、論題に関する実体的議論にはあんまり興味がわかなかったのですが、試合を見ていると少しは思うところがありました。
というわけで、以下、感じたことを箇条書きにしておきます。誰が見てるのか分かりませんが参考になれば幸いです。

【肯定側について】
・若者の政治参加で年金制度が立ち直るってウソでしょ
・というか年金不信は財政上の限界に起因するものであって未成年が十分発言してないから起こっているという分析は正しいのか?
・多分若者の本音は「年金払いたくない」ってところだから、ガチで若者の声が反映されると年金は滅びるのではないか
・そもそも18~20歳は年金払ってないから制度の当事者じゃない。プランで18歳から年金払わせるなら別だけど
・年金の話より、未成年に判断適格・当時者性が強く認められる教育問題や雇用問題、奨学金制度とかの話でメリットを立てる方がよさそう
・政治が変わるという証明は「選挙結果が変わる」という道だと難しいので「政党が若者に配慮するようになる」とか「未成年者の政治参加で争点形成が起こる」という、選挙結果にあまり関係ない議論にしたほうがよさそう
・18歳からすぐ政治参加させる方が高校までの教育とリンクしていて有権者として成長が早くなる…みたいな議論は結構見込みがありそう

【否定側について】
・判断能力云々の話は被選挙権の議論でやんないと難しそう
・選挙権拡大で地方の選挙結果が変わるというが、3%程度の新規投票で結果が変わるような接戦の場合、既存の投票者も判断に迷った事例だからしょうがないというべき(というか悪政になるか?)
・未成年は親の影響で投票するから組織票になってしまう…というのは本当かどうか疑わしい面もあるが解決性へのアタックとして強そう
・ありうるデメリットとしては、アイドル候補が乱立してしまうというものが考えられそう
・証明は案外難しそうだけど、選挙権を与えることで若者を体制に取り込むという政府の動機をデメリットに仕立て上げると面白そう。権利は義務づけるというが、投票機会を与えたことで政策結果に納得することを強いられる、という側面はありそう
・参議院独自の意義がなくなるという話は、それなりに立ちそうだけど、選挙制度の違いや任期の長さなど年齢以外の要素もあるから何ともいえない

【全体として】
・議論のアイデアは割と出てきている感があるが、それを深めていく作業が足りない。要するにリサーチ不足
・スタンスとして、政治や参政権についての姿勢をしっかり見せられるように勉強すべき
・投票行動についての論文は探せば結構あるはずだから、そのあたりを綿密に調べると証明が緻密になりそう
・供託金制度の調整や他の成年制度との平仄、政治教育の整備など、プランについて細かく詰めるべき点がありそう


今季の論題は結構難しいと思うのですが、選手の皆さんには頑張って欲しいものです。
今思えば、高校の頃は部活動としてディベートに打ち込めて、ディベートくらいしかやることがなかったから死ぬほどプレパできたはずなのですが、いざやってみると部室で雑談したり資料読みながら寝たりしてしまい、豊富な時間を浪費してしまうものだったりします。それに耐えてストイックにプレパを貫徹したチームだけが骨太な議論にたどりつけるということなんですが、そういう猛者と大会会場で出会えることを期待しています。
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