愚留米の入院日記
日当たり良好の某法科大学院既習病棟を退院した法務博士の日記。しかし内容はほとんど趣味のディベートの話
入院生活はじまる
パソコンの新調によるゲームラッシュやディベート活動のせいで少し間が空いてしまいました。
だからどうだって話なのですが、何も書かないと若干気持ち悪いので、10月から始まった入院生活についてや、先学期の総括などをまとめたうえで、一部ディベート関係者向けに11月のJDA参戦表明(?)をしておきます。

10月1日から再び入院生活が始まったのですが、各科目ともまだ序盤ということで今後どうなるかは分かりません。ただ、現時点での感想を各科目ごとに記すことで入院生活の悲惨さをイメージしてもらうことができればということで、書いてみます。

・上級行政法は教科書と判例を読んで頑張る。普通の科目か
・なぜか必修の国際法は大教室で完全講義形式なのに出席だけは取るという、中途半端にローの理念を体現したありがたい授業(おまけに1限から!)
・刑事実務基礎なる刑事手続を学ぶ科目が登場。検・弁・裁と3人の教官が教えてくれる豪華そうな授業ではあるがどうなんでしょうか
・上級刑法は判例を読んでのソクラティックメソッドで、結構ためになりそうな感じ。「理論刑法学(笑)」ではない
・上級商法は予習がうざいが問題をソクラティックで詰めていくのでけっこう勉強になる、というか自分の無知を実感させられる
・民事実務基礎なる科目もあり、一審手続から要件事実論などを学ぶ。教官が結構いい感じな気がするが1限なのでつらい(初回に軽く遅刻してしまった)
・租税法を選択で取ったところ教官が「この科目は司法試験との関係でつまらない&実務で不要なところをやることが義務付けられているので取るな」と強調。しかし教官が面白いので受講
・そして上級民法は教官が講義の存在を忘れて千葉に行っていたのでいきなり休講!

今後は、講義の存在を忘れてしまっても出席点がつくようにしてほしいものです。相変わらずやる気のない病院です。患者が死んだら(試験に落ちたら)どうするんだと言いたいところですが、上級民法の内容は試験とまったく関係ない教授の趣味的な発表らしいので、そもそもの時点で債務不履行が主張できそうです。

さて、そんな感じで入院生活がはじまったのですが、そういえば先学期の試験などについて何ら言及してなかったので、一応どんな感じだったかを主要科目について書いておきます。成績も実は返ってきているのですが、細かく書くのはアレなので、学部時代と同じような感じとだけ書いておきます。あんな答案で単位が来たのがありがたい、というのも昔と変わらないところで、感謝の気持ちは忘れないようにしたいものです。一人では何もできないものです(弾薬確保も含めて)。

上級憲法の総括
結局最後までドライに講義が進み、社会権や幸福追求権など重要そうな部分を大きく残したことにも何のフォローもなし(補講もなし)。試験は予想外に興味深い事案が出題され、市営のケーブルテレビに開設された持ち込み番組を放映する公共チャンネルでの番組放映が拒否されたことと表現の自由の関係が問題に。いわゆるパブリック・フォーラム論を含めて議論させる新鮮な問題でした。

上級刑事訴訟法の総括
最後のほうは時間不足で若干荒くなっていた感もありますが、一通り詰めた学習ができ、かなり充実していた感があります。余談ですが、授業担当だった先生の演習(刑事訴訟法)が現在法学教室に連載されており、かなり分かりやすいので、法律学習者にはおすすめしておきます。試験対策として結構な量の論文を読んだのですが、試験では拍子抜けするような基本的論点が聞かれ、あまり技を見せる機会はありませんでした。

上級民事訴訟法の総括
最後までぶっとんだ形で進行し、ムラはあるものの突っ込んだ部分を勉強できたという感じです。講義で当てられて20分ほどフルボッコにされてしまったのがトラウマになりそうです。試験ではまったく勉強していなかった初回の範囲から出題されるなど、ヤマが外されまくって微妙な感じに。というかヤマ張るなと。

後の科目は淡々と進み、試験も淡々と終わっていきました。かなり出来の悪い答案を書いてしまった科目もあったのですが、実務系科目は評価が甘いのか、お咎めなしで済んでいました。まぁ院生にそこまで期待してないってことなのでしょう。

11月には我が病院でも入院のための審査があるようで、ディベート関係者でも受験する人がいるようなのですが、基本的に入院生活は人にオススメできるようなものではないので、複雑な気持ちで応援しています。入院生活は学習面で大変なのではないかということをおっしゃる方が多いのですが、思うに入院生活における困難の本質は環境への順応であり、学習面の問題はそれに包摂される一要素に過ぎないわけで、その点を理解した上で入院を決意されることを強く推奨したいところです。
(普通は大丈夫だと思うんですけど、ディベート関係者には不安定な方が少なくないので…)


最後になりましたが、今年はまだ入院生活に若干の余裕がありそうだということで、JDA秋季大会に弟と出場することにしました。もっとも、まだ手続きは終了していないのですが…。
論題は死刑廃止ということで、入院患者のアドバンテージ(法学部図書館の書庫に入り放題)を生かして若干リサーチなどを進めているのですが、昔と違ってリサーチ以外を放念して作業するという馬力がなくなってしまっているのが残念なところです。

勝ち負けが重要でないといったら嘘になるのですが、せっかく入院患者として出場するからには、法理論として筋の通った、水準の高い議論をしたいと思っています。冤罪だ人権だ犯罪抑止だといった各論に終始するつまらないディベートにだけはしたくないなぁと考えているのですが、それは今後のプレパ次第ということになるのでしょう。

JDAに向けての作業や実際の議論などは、大会が終わってからまたここで取り上げることにします。わけの分からない非実用的内容ばかりを書いてきたという自覚はありますので、ディベート実践として(反面教師としての内容も含めて)役立つ内容を書ければと思っています。

それでは今日はこんなところで。
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