愚留米の入院日記
日当たり良好の某法科大学院既習病棟を退院した法務博士の日記。しかし内容はほとんど趣味のディベートの話
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試験期間中なのですが…(ルール講習会のおはなし)
ガラス棟では恒例の人間ドック(定期試験)真っ只中で、僕も絶食して学習に励まなければならないのですが、どうやらこのブログは1ヶ月更新がないと変な広告が出るらしいので、時効中断の意味も込めてストレス解消に記事を書いておくことにします。
ちなみに、今のところ受けた科目の単位は何とかなっていそうなので、自暴自棄になっているとかそういうことではないですからご安心ください。好成績かどうかは知りませんが。

本来ならJDA決勝のトランスクライブを早く終えなければならないわけで、決勝で対戦した方からトラックバックもされてしまったということでちょっと考えているのですが、さすがに試験期間にそんな作業してると怒られそうなので(?)、試験終了後にまとめて済ませることにします。春のJDA大会までには確実に終わらせる予定です。

じゃあ今日は何を書くのかということですが、実は昨年末に名古屋で開催されたディベート甲子園ルール講習会にて講師を勤めさせていただいたので、その辺の話を簡単に紹介しつつ、成果物を公開するという内容でお送りすることにします。

ルール講習会では、ディベート甲子園のルールについて深い理解を目指すという目的で、病棟直伝のケースメソッドにより判定手続を学ぶ内容を準備していきました。レジュメに17問の問題を用意し、ルールの全体を解説できればと意気込んでいたのですが、冷静に考えると時間的に無理のある内容で、結果も…という感じでした。
もっとも、僕の予定では年末にルール講習会という怪しいイベントに参加する人間などほとんどいないだろうし、いたとすればディベートマニアなので多分何とかなるだろうと思っていたのですが、名古屋のスタッフは士気が異様に高く(というか内容の錯誤があった?)、高校生1名に大学生が十数名、ディベート経験があまりない参加者もいるという予想外の展開で、何か申し訳ないことをしたなぁと。というわけで、あっさりした和食を食べたい客にTボーンステーキを出すかのようなKYな講座となりました。ディベートの講座なのに居眠りしている参加者もいたのですが、どこかの病棟の上級行政法のようなつまらない話を聞かせてしまった僕に一切の非があります。本当に申し訳なかったです。

結局、休憩を挟んで3時間で予定していた内容の3割程度を扱ったのですが、僕の説明が至らないこともあって消化不良の部分も多く、参加者の方々には迷惑をかけたなぁと感じています。そういうこともあって、当日講義した内容をまとめたテキストを作成したので、今回はそれをPDFファイルで公開することにします。
『ディベート甲子園判定手続法の概要』入りのブリーフケース
*一番下のファイルです。ブリーフケースには過去に作った他のテキストなども入っていますが、正直微妙なものもあるのでいずれ書き直したい

内容はというと、当ブログで連載している(現在休載中…)ディベート甲子園ルール解説の内容のうち試合成立要件などの部分を範囲から除き、現在未完の残り部分を含めた判定論の全体について軽くまとめたものです。記述の密度的には連載内容の3分の1くらいで、マニアの向きには残念な内容になっていますが、その分分かりやすくなっている…はずです。ちなみに、レイアウトは入院患者にはおなじみの『刑事第一審公判手続の概要』をパクッております。
奥付にも書いておいた通り、改変・転載しない限り利用は自由なので、煮るなり焼くなり好きにしてください。ただし、内容はあくまで僕の私見であり、何らかの公定解釈を示すものではないということをお断りしておきます。
あと、このテキストは講習会の開催までに書いた内容に多少加筆修正して編集しただけなので、試験勉強を放念してサボっていたというわけではありませんから、ご安心ください。

ちなみに、このテキストはLaw Tension Pressの名義で電子出版(?)することにしました。Law Tension Pressは、入院生活で心の捻じ曲がった患者がディベートについて記した書籍などを今後もできるだけ発行していきたいと考えております。最終的には連載しているルール解説のような密度で判定論を叙述した体系書を出したいのですが、それは相当先のことになりそうです。っていうか誰が読むのか知りませんが。
そのほか、入院生活の実態を赤裸々につづった小説なんかも書けそうではあります。こっちのほうが需要はありそうな気がしますが、そんな物騒なものを書いたら何が起こるかわかりませんし、文才が問われそうなので、いろいろと難しそうですね。

さて、以上の内容に関連して2点ほど。

.最近、学生弁論界のOBOGが作成したデジタルアーカイブなるものが公開されています(学生雄弁保存会デジタルアーカイブ)。その中で、ディベートの判定方法について記した「ディベートの審査に関する覚え書き」という文書が公開されています。
実はこの覚え書きの著者は日頃からお世話になっている先輩だったりするのですが、興味のある方は参考までにご覧になってください。
先輩も僕と同じ法学部生だったということもあり、そんな感じの文体になっていたりと形式が似ているのですが、内容については若干僕と見解が異なる部分があります(同意の拘束力について)。これは、覚え書きの内容が民事訴訟法学の内容をそのままディベートに移植しているように見えるところ、僕の説ではそれを競技ディベートの教育的側面から修正しているというところに理由があります。このような違いが出ているのは、おそらく当時のジャッジングの状況と現在では様子が異なり、僕の場合はジャッジの理性を信用できる余地が当時より大きくなっている(本当かどうかは知りませんが)ということの表れなのでしょう。もっとも、先輩が現在も覚え書きと同じ説を採用しているかは分かりませんし、おそらく違ってきているのではないかと思います。

.当ブログで連載しているディベート甲子園ルール解説ですが、どうもこのまま終わるかどうか怪しい状況なので、とりあえず第6章の残り(新出議論など)を3月中に書くとしても、第7章は難しいかもしれません。といって誰が困るというわけでもないのでしょうが、期待していた方がいたらすいません。
もっとも、そんなことを言いながら再開するかもしれないので良く分からないのですが、講習会の反省もあり、ルールについてもっと分かりやすい内容を書くほうが(比較的)求められているような気もしており、書くとすれば「事例で学ぶディベートのルール」の方を優先させようと考えています。個人的に一番説明を要すると考えているのは、主張立証責任の考え方から体系的に議論の規律を考えるところであり、このあたりは連載当時の記述を少し修正したいと思っていることもあって、優先的に記事を書ければと思っています。
上で公開したテキストでルール全体の解説は一通りできたということもあり、当面はそれで満足し、余裕が出来たら残りの部分をぬるぬると書き、最終的には全体を加筆修正してLaw Tension Pressから出せれば…というところです。

そんなところです。それでは人間ドッグがあるのでさようなら。


追伸
管理者向けのコメントで感想を送ってくださる方がおり、孤独な入院患者として大変感激しております。僕はしがない一患者でありたいした人間ではないのですが、お互い頑張りましょう。もし同じガラス棟に入院されることがありましたら、何かしらの便宜は図ってあげられると思いますので、勉強にディベートに励んでください。

何か公開でコメントしづらいブログになっているようで、炎上(?)するよりはそっちの方がいいかなぁとも思っているのですが、別に取って食おうという気はありませんので、何かありましたら遠慮なく書き込んでくれれば幸いです。
コメント
この記事へのコメント
記事に取り上げていただきありがとうございます
記事に取り上げていただきありがとうございます。学生雄弁界の古い文章を散逸しないように保存しているアーカイブですが、たまに近況ネタもやってます。今後ともよろしくお願いします。
2008/02/09 (土) 11:34:55 | URL | 学生雄弁保存会事務局 #-[ 編集]
期待しています
コメントありがとうございます。
弁論部に所属していた一弁論家として、楽しく読ませてもらっています。
最近はまた別のマニュアルに内容が移りましたが、『現代ディベート通論』の影響を色濃く受けているなぁと思いつつ(笑)、全関全盛期のディベート界の様子を感じさせていただいております。
他の部員にも伝えておきましたので、今後も更新を続けてくださることを期待しております。
2008/02/22 (金) 21:48:20 | URL | 愚留米@管理人 #-[ 編集]
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