愚留米の入院日記
日当たり良好の某法科大学院既習病棟を退院した法務博士の日記。しかし内容はほとんど趣味のディベートの話
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入院生活二年目の雑感と学習計画
入院生活二年目の学年も1ヶ月ほど経ったので、今日はその様子を簡単に記した上、司法試験を1年後に控えた入院患者の療養プログラム案でも書いて自分にプレッシャーをかけておくことにします。いつもディベートの話ばかり書いていましたが、そろそろ入院日記としての趣旨に立ち返るべきかなぁということです。

ガラス棟法科大学院では、入院生活二年目(未修初年度を1年生とすると3年次に当たります)は必修科目として選択式――商取引法・運輸保険・金融から選ぶ――の上級商法2だけがあり、残りは発展科目的なものをいくつか選んでいくという感じになっています。
前にも少し書きましたが、ガラス棟にはビジネス系科目が多く、今のところ数学っぽいことばかりやっている金融取引課税法(まあ、シグマをつかったり双曲線を微分したりする程度のものです)や、証券業などを規律する金融取引商品法などを受講しています。上級商法では銀行法を中心とした金融コースを選んだりしているので金融大好きっ子と思われそうですが、全くそんなことはなく、科目選択上そんな感じになるのは避けられないということです。

そういうわけで、選べる科目は多いもののビジネス関連以外の科目は意外と手薄で、まさしく高級サラリーマン用の訓練学校っぽい感じになっているのですが、残念というかなんというか司法試験対策になる科目は三年次にはほとんど存在せず、法科大学院の理想(?)を体現した形になっているのですが、教員に司法試験指導への興味がないからそうなっているだけでしょう。
こう書くと不毛そうな感じに思われるかもしれませんし、実際不毛な部分は否めないところではあるものの、発展科目は実務家の先生が教えてくれることが多く、基礎的な内容を思わぬ角度から突き詰めることで新しい発見を与えてくれたり、実務のうちで自分の趣味に近い内容を楽しそうに教えてくれたりと、それなりに得るところも大きいということは確かです。入院生活の不毛さはロースクール制度そのものの不毛さというべきであり、ガラス棟固有の不毛さとして評価するのは違うのかもしれません。設備やサービスが悪いことは否めませんが、教官の質が高いこともまた事実でしょうから(サービスも「質」に含めるならそれすら否定されるのかもしれませんが…)。

関連して、ディベーターが興味を持ちそうな科目にも言及しておくと、ガラス棟では選択科目として法律実務基礎科目とかなんとかいうものがあり、その中に模擬法律相談や模擬裁判があります。僕も刑事模擬裁判を受講しているのですが、ガラス棟には私大ローのような模擬法廷などなく、一般教室の机を動かして裁判をやるというわびしい授業になっています。模擬裁判というと尋問のテクニックとか弁論とかを練習するように思われますが、残念ながら学習目的は裁判手続の理解にあり、刑訴規則を引きまくるという慌しい授業になっています。変な訴訟進行があると徹底的に詰められるので雰囲気も何もあったものではないのですが、勉強にはなります。

そんな感じです。これ以上具体的なことを書くとアレなのでこのあたりでやめておきますが、以上を要するに、理想を抱いて入院するといろいろズレを感じるところがある――もっとも、司法試験予備校でブースにこもって学習するより人道的であるとして喜んでいる人なんかもいる――のですが、専門職養成課程だけあって勉強になるところもあるということです。褒めてるのかどうかというとよく分かりませんが、ローテンションブログなのでこのくらいで許してください。

話は変わって、もうすぐ今年の新司法試験がはじまります。僕の受験もあと1年ということで、自分が受験生であることは疑うべくもないのですが、残念ながらここまで受験生としての学習をほとんどやっていないため、この一年で驚異的な学習成果を出す必要があります。大学入試も実質秋からで間に合ったような間に合っていないようなそんな感じだったのですが、大学入試より必要な知識量が多く、また来年受からないと修習中の給料が出ないなどの事情もあり、同じようにのんびり構えていると困る感じがします。
というわけで、来年までに憲法・民法・刑法・商法(会社法、商行為法、手形小切手法)・刑訴訟・民訴法・行政法の短答式&論文式対策と、選択科目1科目(7科目くらいある。多分知財法で受ける)の論文式対策をやらなければなりません。

とりあえず短答式の最短攻略法は問題集をつぶして必要な判例知識・条文を覚える&必要に応じ百選、各年度重要判例解説で補充という感じっぽいので、7科目分7冊の問題集を夏までにはこなしておきたいところです。
短答式の問題集は1冊300~500問くらいあり、それぞれの問題では例えば刑法だと「レストランで食事した後に金を持っていないことに気づき、店員の隙をついて逃走した場合は不可罰である(○:現行法上不可罰。食事前に食い逃げする意思で注文するとそれが1項詐欺になり、食事後金がないのに気づいたため店員を騙して店を出たりすると説によっては2項詐欺になる)」といった選択肢が4つくらいあって間違いや正解を選び出したり、学説や見解の組み合わせでパスルや穴埋めをさせられたりします。
そういう問題なので、長い問題でも2~3分で解ける感じで、解説を読む時間も重要とはいえ、休日であれば1日100問はやっていきたいところです。現在週休4日制なので、平日にも何問かやれば1週間に1冊で仕上がります。実はもう少しで1冊終わるので、1ヶ月半で残り6冊が終わることになります。もっとも、休日に出かけたりすることもあり、また過去の経験上寝る可能性もあるため、8月に入るまでに短答式の問題をとりあえず1周潰すというのが現実的な目標でしょう(サボリを加味して計画を立ててる時点でアレですけど…)。

一方、論文式の対策は難しく、教科書や講義内容を見直してしっかり理解するとともに、実際に書いてみる練習をしなければなりません。このあたりは教科書の復習を短答演習と並行してやるとともに、夏休みからは苦手な民商法を中心に問題演習をはじめるという感じになるでしょうか。
正直なところまともな答案を書ける知識を備えた分野はかなり乏しく、判例百選などを読みつつ典型論点についてそれなりの記述ができるようにするのが先決という感じです。学部試験対策を3年分やればよいということですが、+αも必要なのでこの点はもう少し考えなければなりません。
復習の順番としては、ほとんど基本的知識が抜けている民法と、短答プロパーの知識が欠如している行政法は先に短答で知識を刷り込み、手形小切手法など実質未習の範囲がある会社法はじっくり取り組み、比較的得意&そんなに量のない憲法は後回しでさらりとやる感じですか。

というわけで、とりあえず今年前半の予定として以下のような感じで進めたいところです。

5月中:刑法(ほぼ終わり)、行政法、民法の短答演習/両訴訟法の講義ノート、基本書通読
6月中:民訴法、刑訴法の短答演習(終わらない場合は7月に残す)/会社法の基本書通読
7月中:憲法、会社法の短答演習/民法の復習
8月中:定期試験対策やらなにやら


9月に学部試験が終わってからは、各科目の記述対策を猛烈に進めつつ、年が変わってからは再び短答対策を織り交ぜて知識を喚起し、得点獲得マシーンとしての訓練を行うというのが通常の方針なのでしょう。司法試験というのも結局はいかに必要な内容に必要な時間を投入するかということなので、夏までに自分の弱い部分(ほとんど全てですが)を再確認することと、学習習慣を確立することが目標となりそうです。

久々に入院生活に関わる真面目なことを書きましたが、今後はこれを裏切ることのないよう勉強していきたいところです。というわけでディベートの話はしばらくお休みするはずですが、試合とかを見て思うことがあればまた何か書くかもしれません。息抜きも必要ですからね。
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